興南中学校の1年生たちに講演。『5ステージ英文法完成』や『新ユメタン』などを使っているので、私の名前だけはよく知っている生徒たちである。会場の第二視聴覚室に入ると、生徒たちが嬉しそうにこんにちは!と挨拶をしてくれる。こういうのが嬉しい。
元気か?と声をかけると、はい!とある女子生徒が元気に返事をする。つられて周囲の生徒たちも一斉に声をあげる。中学生、特に1年生はあまりすれていない。これが高学年あたりになると、恥ずかしくて声が出ない。高校生となればなおさらである。
中学生たちには、Why You Should Learnという演題で、講演というより漫談をした。生徒たちは数多くの実例とデータに基づいた漫談を聞きながら大笑いし、そして頷いていた。中には笑いながらメモをとっている生徒たちも。学校の外部講師なんて、あまり堅い話をしても頭には入ってこないのである。うわべだけの「勉強しなければならない」は心に響かない。
生徒たちはパワーポイント資料をじっと見ながら、私の話に耳を傾けていた。彼ら彼女らがそろそろ成人になろうかという年齢になる頃、今日の話に基づいて進路決定をしてくれればいいなと、あるいはそれまでにも自分の人生を深く考えて自分の勉強を進めてくれればいいなと、強く思っている。
中学生の段階で、将来はこれをやりたいが決まっている人はあまり多くない。いろんな本を読んだり人に会ったり場所に行ったりしながら、これはやってみたいなという経験を重ねているうちに、夢や目標は見つかるものだ。早い段階で見つけられる人はだいたい経験値が高い。夏休みは行ったことがない県に行ったりやったことのないことをやったりするには絶好の時間であろう。勉強と部活だけで過ごすにはあまりにももったいない。
お世話になった先生方には深く感謝申し上げたい。また、いつも私の著作を全学年で使ってくださってありがとうございます。著者としては、ただ使っていただくだけでは申し訳ないので、今日のような機会を通じて生徒たちのモチベーションアップに貢献させていただければ幸甚である。
木村達哉
追記
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