県立糸満高校を訪問した。県南の高校からのオファーは初めてで、ナビを使いながら東風平交差点を右折し、東シナ海へと車を走らせた。あれ?これはよく僕が利用している道の駅の近くじゃないか。であれば58号線から行けばよかったかなと思っているうちに到着した。
興南や首里、那覇などの高校にはもう何度も足を運んでいるのでナビ要らずなのだが、さすがに初めての学校で、そのうえ沖縄は裏通りの細い道が多いものだから、間違ってしまうと時間を守れなくなる。そこにきて、沖縄ではどこに行くのにも渋滞が待ち受けている。
うちなータイムなどと言い訳していいのは飲み会ぐらいで、最近の沖縄は時間を守る人が多い。僕の講演も、以前なら時間になっても会場にはほとんどいらっしゃらないということが多かったが、この数年で開始時間にしっかり始められる。
糸満高校1年生は一学期に『中学英語まるまる総復習』(三省堂)を使って、中学英語の復習をしている。担当の先生に伺うと、中学時代に押さえておくべき語彙や文法が抜けている(あるいはそもそも教わっていない)ので、英語が苦手な生徒が多いとのこと。
思うに高1生の一学期か、場合によっては二学期には、教科書を粛々と進めるよりも中学文法の総復習をしたほうがいいいのではないだろうか。文科省に聞くと「教科書をやらねばならないというルールはない」との回答だったので、それなら中学英語をやり直したうえで、教科書に入るほうが生徒たちにとってはベターであるように思う。
灘校のような進学校ではそもそも検定教科書を(配付はするが)いっさい使わないところが多い。私の場合は23年間灘校にいたけれども、生徒たちには教科書は家に置いておくよう指示していた。詳細はメルマガで書くなりセミナーで話すなりするが、公立だって教科書に合っていない生徒たちがいるところではそうしたほうが英語力向上につながるように思う。
糸満高校の生徒たちには、極めて大切な人生の3年間を満足のいくものにしてもらいたいと願っている。勉強もそれ以外の経験も将来の血肉となろう。僕の『まるまる』を英語の基礎力向上に役立ててもらえれば嬉しい。
木村達哉
追記
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