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鹿児島にて~幸せに生きます

2023.08.08(火) 06:00

鹿児島日帰り。私の絵本を出してくださったラグーナ出版の川畑代表がSNSにもこのブログにもメルマガにも書いていない私の極めて個人的なことを祝福したいと申し出てくださったのである。台風が近づいているというのに、ラ・サールの丸山先生とそのご家族。久留米大附設の藤木先生と大藪先生、進学塾MUGENの小牧塾長夫妻が参加してくださった。

鹿児島や奄美の音楽家の方々による演奏。プロの料理人によるイタリア料理。川畑代表と丸山先生による熱唱。なにより参列者の皆さんの笑顔、笑顔、笑顔。

それほど幸せな人生じゃなかったように思う。母から聞かされた話である。私がお腹にできたとわかったとき、あまりにも貧乏で憐れな我が家を憂いながら中絶を決めたそうだ。訪れた産婦人科の医師に説得され、生まれてきたのが私なのだ、と。

それを聞いたときには医師に心から感謝した。そしてせっかく生まれてきたのだから、幸せに生きようと考えた。学業成績なんて本当にどうでもよかった。自分の健康と周囲の笑顔とがあればそれでよかった。だけれども病気に苦しんできた。自分が悪いのだけれども周囲に笑顔になってもらえなかった。びくびくしながら生きてきた。誰かが笑顔をくれると、その人が神様に見えた。

『ユメタン』『5STAGE英文法完成』『東大英語リスニング』などという代表作を出すことができた。著作を全部合わせると累計500万部ほど。灘校という素晴らしい学校で働くこともできた。十分すぎる人生じゃないかと仰るかもしれない。が、それは他人の評価である。私自身は相変わらず、ずるずるずるずる、どうにもみっともない音を立てながら生きてきた。なんでもっとちゃんと生きなかったんだろうと悔やんでばかりいた。生まれ変わった次の人生ではもっとしっかりと勉強し、もっともっと幸せに生きてやようと決めたのは6年ほど前。

鹿児島の修道女会で参加してくださった方々の笑顔を見ながら、もしかしたら今の私は幸せなのじゃないかなと思った。馬鹿じゃないかと思われるかもしれないが、昨日は本当に幸せで幸せで幸せで、だから最後に号泣してしまった。みっともない姿をお見せすることになった。

ラグーナ出版の皆さん、そして参加してくださった皆さんに心から感謝している。この人たちを裏切っちゃ駄目だなという気持ちでいっぱいである。どれぐらいかして私はこの世から消滅するけれども、それまでは次の人生をなんて言わずに、この人生を幸せに生きることにする。努力して幸せになるなら、全力を尽くす。

木村達哉

追記
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