教員志望者が激減しているというニュースをかなりよく目にするが、私が運営するチームキムタツというML上では教員募集の投稿が数年前からかなり目立つようになっていた。公立は言うまでもなく、それなりに働きやすいのではないかと思しき私立進学校でも応募が少ないということであった。
チームキムタツの登録者数は約4600名。全員が教員ではないにしても、ほとんどが教員である。こんな本が出たとかこんな授業をしているとかといった投稿が流れる中、件名に「教員募集」と書かれたものが増えているのである。特に2月3月は多い。つまり時間割を組む時期になって、慌てているパターンが多いのである。
解決策はあるかと問われると、そりゃ誰でもいいのであれば解決はするのだろうけれども、一般的に言えば生徒たちより数段その教科の力がある人間でないと教えることなどできないはずである。尚且つ、アクティブラーニング云々、オールイングリッシュ云々という訳のわからないタスクが天から降ってくるので、対応力が求められる。学び続ける意欲のある人でないとメンタルがやられる。
カネよりもやりがいを求めている人に!というのが文科省と自民党公明党の言い分なのだろうけれども、教員以外の仕事にもやりがいなら十分ある。せめて40代で1000万程度の所得を保証するぐらいでないと、5年後には多くの都道府県の採用試験会場がすっからかんになるのは目に見えている。
木村達哉
追記
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