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太陽暦と太陰暦

2023.08.27(日) 11:00

28日からお盆である。隣の公民館から、いやもしかしたら嘉数高台公園の駐車場からかもしれないが、エイサーの練習が聞こえてくる。おそらく青年会や子どもたちが汗びっしょりになって踊ったり太鼓を叩いたりしているのだろう。様子を撮ったらインスタにアップしよう。

沖縄にいると太陽暦と太陰暦の両方を意識することになる。太陽暦というのは世界中で現在使用されている暦のことである。地球が太陽の周りを1年かけて1周する時間を基準にしていて、新暦とも呼ばれている。要するにざっくり言えば、いま私たちが使っているカレンダーである。

太陰暦は旧暦のことだ。沖縄でよく使われているのがその太陰暦(旧暦)である。太陰暦とは、月の満ち欠けの周期が基準となっている。太陽暦は「地球が太陽を1周する時間が基準」だったのに対し、太陰暦は「月の満ち欠けの周期が基準」なのである。

太陽暦(新暦)と太陰暦(旧暦)の最大の違いは、1年の長さ。私たちが使っている新暦は1年が365日だが、旧暦では354日なのである。日本では150年前から新暦を採用しているので、いま生きている我々はあまり旧暦を意識しない。が、沖縄では多くの人たちが意識せざるを得ないのである。なぜなら多くの行事が旧暦に基づいて行われるからなのだ。

このポストの最初に「28日からお盆」と書いたが、これこそ沖縄らしい行事である。28日がウンケー、29日がナカヌヒー、30日がウークイと呼ばれ、この間はスピリチュアルな理由で海に入ってはいけないとされているし、お店の多くは閉まっているか、あるいは早じまいする。そして沖縄のいたるところでエイサーが繰り広げられているのである。

私がどうして「沖縄手帳」や「かりゆし手帳」を毎年買ってスケジュール管理しているのか。それはどちらの手帳にも太陽暦と太陰暦の両方が掲載されているからである。たとえば、8月27日の欄には(旧7月11日)と小さく書かれている。沖縄でアクティブに動くためには両方の暦をよくわかっていなければならないのである。

木村達哉

追記
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