那覇市PTA研修会で講演およびパネルディスカッションに登壇をしてきた。会場は県立博物館美術館講堂。約200名もの方々がご参加くださり、教育への関心の高さを感じ入ることとなった。一般市民も参加されていたのだろうけれども、大半が保護者と教員であった。
講演では、こういう親の子が伸びる(こういう親の子はいくら勉強しても伸びない)という話をさせてもらった。ほとんどが『東大に入る子が実践する勉強の真実』に記したことなので読んでくださった方は灘校や西大和学園の保護者の実際を思い出しながらお聞きになったのではないか。
タブレットの管理や設定に教員が時間をとられるがどうしたらいいかという質問があったので、そんなのはアウトソーシングすべきであって教員の仕事ではないと答えた。すると予算がないと言う。予算云々は学校の問題ではなく、市の問題だと答えた。会場には市会議員もおられたので、疑問をぶつけたところ、それなりの回答を得られたが、来年度(も呼んでいただけるなら)は議員にも列席してもらったほうがいいと思われる。教員と保護者だけでは答えが出ない問題が多すぎる。
保護区大会にしてもPTA研修会にしてもそうだが、こうした公的な場所に呼んでいただけるのは忖度した意見ではなく、データや深慮に基づいた意見が求められているからだと考えている。したがって、質問に対しては真摯な姿勢で、どの政党にもどの教育機関にも遠慮することなく、はっきりと答えるべきだと考えている。
PTAは親のための会であってはならない。学校の先生方や生徒たちがスムーズに学校活動が行えるようにするための組織である。地域(つまり、市民の代表である議員)も含めて、しっかりと議論することが大切なのである。しっかりと意見を述べたので来年は呼んでいただけないのだろうなと思っていたら、アンケート結果はえらい好評だったらしい。ありがたいなと思いながら那覇空港に向かった。
木村達哉
追記
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