2023年度の大学入試で、千葉科学大学(薬)と姫路獨協大(薬)の2大学が受験生全員を合格させていたことが文科省の調査で判明した。2017年からどこでもいいというのであれば全員が現役で大学に合格できるようになったが、医歯薬系にも少子化の波が届いたことになる。
少子化はまだ始まったばかりであるが、すでに大学も高校も閉学や閉校をするところが出てきている。国土交通省の資料によると、日本人口は2030年に11662万人、2050年には9708万人になるということだから、私が勤めていた学校も含めて私学はかなり厳しい経営状態となるだろう。
2100年は高位推計でも6485万人なので、現在からほぼ半減することになる。77年後の私学は、小中高は言うまでもなく大学もほぼ全滅しているかもしれない。明らかに失政によるものだけれども、権力者である与党議員諸氏は大変優雅にお過ごしになっている。一方、私の孫は優雅な老後を迎えることができるのだろうか。
もうこの国は終わりだと言う識者もいらっしゃる。確かに国のカタチはかなり変容することになるだろう。本によっては青森県と秋田県を、鳥取県と島根県を、佐賀県と長崎県を、それぞれ合併することになるのではないかと書かれているものもある。それも致し方ないのかもしれない。
が、長いとは言えないにしてもそれなりに歴史も伝統もあるこの日本という国を存続させるために、今こそがラストチャンスであるように思われる。30年後に1億人を切るところまでは確定的としても、77年後に6500万人にまで減ることのないように、まともな政治家たちを選ばねばならない。アイヌ民族に差別発言をするような人間を与党政治家(権力者)にすると生産性がないだけでなく、国を滅ぼす。
衆議院選挙でも投票率が50%程度の日本では、あまり期待できないのかもしれないけれども、右だ左だと言っている場合ではない。特定の議員たちとその支持者だけが儲かるような日本をこれ以上続けてはならないと思うのだが如何か。
木村達哉
追記
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