9月25日。SNSはFacebookとTwitter(私はこう呼ぶ)とInstagramをやっているが、そのインスタを見ていたときのこと。さくら国際高等学校秋田キャンパス(HPはこちら)の説明会の様子が流れてきた。今はこういう通信制高校が花盛りで、普通科の高校が生徒数激減に苦しむ中、多くの生徒たちを集めている。
また新しい通信制高校ができるんだなぁと、それだけ需要があるんだなぁ、普通の学校はどんどん生徒数を減らしているってのになぁ…などと思って説明会準備の写真を見ていたら、テーブルの上に私の著作が3冊置かれてあるのを見つけた。おぉ!と声が出た。
な、なぁんて素晴らしい学校なんだ!とゲンキンな私は同校のHPを覗いた。と、進学校コースだけでなくペット・アニマルコースなんてものもある。私の高校時代にこのような通信制高校があったら、もしかしたら動物好きの私が誰よりも先に飛びついていたかもしれない。
通信制高校と言えば今年の1月、創学舎高校を訪問して不登校生徒たちに講演をした。なかなか聞くのも難しい生徒たちもいれば、最初から最後まで真剣な表情で頷きながら耳を傾けている生徒たちもいた。つまり、通信制高校と言ったって普通科の学校と同じだなと思いながら話した。
通信制というと不登校生徒の受け皿だと思っている人も多数いらっしゃるだろう。けれども、必ずしもそうではないが実情である。他人が近くにいる状況で勉強したくない、通学時間がもったいない、要らない授業を受ける時間が無駄、大学に入る勉強なら自分でもできる…などといった理由で普通科から転入してくるのである。
普通の高校が何校も閉鎖や合併に追い込まれているというのに、通信制高校を経営する企業の社長に聞くと大黒字だとおっしゃる。毎年数校ずつ増えていく通信制高校。どんどん減っていく子どもたち…もしかすると、何年か経ったら通信制高校こそ「普通科」と呼ばれるようになっているのかもしれない。
木村達哉
追記
メールマガジン「KIMUTATSU JOURNAL」を無料配信しています。読みたいという方はこちらからご登録ください。週2~3通のメルマガが私から届きます。勉強について、英語について、幸せについて、人生について、お金について、書いています。