福島の二日目は先生方を対象とした英語指導法セミナー。公立私立合わせて十数名の先生方がご来場くださった。福島での活動はもう11年目になるので、ほとんどの先生方はお知り合い。東京、岩手、山形の先生方もいらっしゃって、佐藤仁志先生(神奈川・聖光学院中学校・高等学校)と私の話に耳を傾けてくださった。
佐藤先生は英文法と英語リーディングの指導。どういう指導にしてもそうだが、最終的には英語が書ける・話せるところをゴールとするのは、お亡くなりになった立花隆先生が「すべてのインプットはアウトプット活動で完結する」と仰ったことからも当然の流れだと思われる。
英文法を英語のルールだけの学習で終わる、リーディングを読む活動だけで終わるとあまり英語力が伸びないことになる。私の今回のお題は英語ライティングとスピーキングだったので、彼の説明を第二部で活かすことになった。
AIがあるのだから書く勉強は不必要だとおっしゃるのは素人である。AIが書いた英文をしっかり読んでもらえればわかる。英文法の初歩的知識があれば、AIの作った英語にミスが多発していることが判るはずである。AIの作った英語を添削するのは人間で、したがって人間の英語力が低いと間違ったまま文書に転記されることになる。
スピーキングに関しては、私たちはノンネイティブだから多少のミスは許されるとしても、ビジネスやアカデミアでミスばかりしていると信用してもらえない。言葉遣いは信用につながるのである。たかだか海外旅行での英語であれば、そもそも英語の学習は不要で、それこそAIを使えばよろしい。ただし、その英語が相手に通じるかどうかはわからないが。
ご参加くださった先生には心から感謝申し上げたい。来年はもっとたくさんの先生方においでいただきたいと願う。福島県だけではないが、東北地方の英語力がもっともっと高くなればいいなと願いながら、ボランティアも含めて続けていければと思う。
木村達哉
追記
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