10月17日。共通テスト英語で高得点を取らせるためにはどういう指導が必要だとお考えでしょうかという質問をいただいた。キムタツチャンネルでお答えしたが、一番やってはいけないことは昨年度までの同テストやその類題を配布して解かせることが共通テスト対策だと考えることである。
日本特有だと思う。なにかと対策をしたがるのは。その結果、学力の低い子どもたちが増産されていく。それを知っている進学校(特に灘校のような超進学校)では、対策と銘打った勉強はさせない。させるとすれば、本当に直前になって過去の問題を配付する程度である。早い段階で過去問などを配付して解かせてばかりいると学力の低い生徒だらけになるからだ。
それを誤解して、そういう学校では自分でやるからでしょと考える人たちもいるから、ますますそういった人たちの子どもは伸びない。詳しくはこちらで述べたので参考にしてもらいたい。
東大対策、英検対策、GTEC対策、TOEIC対策、日本シリーズ対策…世の中は対策だらけである。対策というのは本当にチカラのある人が直前期になってやるものであって、大したことのない人がやるものではない。仮にそれで成功したとしても、本当にチカラがついたわけではないので長続きしない。大抵は失敗するので、対策したのにどうしてだろうと悩むことになる。
なかには、あれだけ対策したのだからしょうがないと割り切る人もいる。それが教員だと、そういう教員に教わる生徒たちは不幸だと言わざるを得ない。〇〇対策はチカラを身に纏う努力から極めて遠い位置にある存在だからである。
勉強をすれば必ず学力は上がる。練習をすれば必ずスキルは上がる。対策をするのは勉強や練習を徹底的にした後でいいのである。しっかりと勉強や練習をしていないからチカラがつかないのであって、そんな人たちが対策をしてもいい成績を残せるわけがない。
木村達哉
追記
メールマガジン「KIMUTATSU JOURNAL」を無料配信しています。読みたいという方はこちらからご登録ください。週2~3通のメルマガが私から届きます。勉強について、英語について、幸せについて、人生について、お金について、書いています。