10月30日。講演と講演の間の空き日。こういう日に執筆をせっせと進めておかなければ締め切りを守れなくなってしまう。少なくとも学研から依頼されているキムタツスピーキングBOOK②(仮称)は今月中に脱稿予定。
ひと様が寝ている間に書いていたのが、2年前に宮仕えをやめてからは人並みの時間に寝床に入れるようになった。おかげで多くの方々がまだお休みになっている時間に目が覚める。意図した早寝早起きではないけれども、結果として健康によろしいことになっている。
思えばここまでの人生は睡魔との闘いだったように思う。生徒時代も大学時代も、そして勤め人時代は特に、なにかにつけて眠い眠いと言ってばかりいた。要するに睡眠の質と量が合格点に達していなかったのだろう。とは言え、バスや電車に乗ると多くの日本人がお休みになっているのだから、私だけではないということだろう。
日本人は働き過ぎだと言われている。アメリカへ行ってわかったことだが、交通機関で寝ている方を目にすることはない。治安との関係もあるのだろうけれども、彼らからすれば日本人はどうしてそんなに寝てばかりいるのだ?と言いたくなるかもしれないと、日本の車内風景を見ていて思う。
最近は働き方改革という言葉をよく耳にするようになった。それ自体は良いことだとは思うけれども、健康的に人間らしく生きるという点においては、働き方だけでなく睡眠の量と質をも意識することは大切なのではないだろうか。
子どもも大人も眠そうにしている国民ではどうにも様にならない。みなが笑顔を交わし合い、それぞれの生活を楽しむような国になればいいなと心から願う。永田町の様子をテレビで拝見するにつけ、この国にそんな日が来るのだろうかと心配にはなるのだけれど。
木村達哉
追記
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