10月5日。三重、茨城、神奈川と続いた講演ツアーも終わって今日は自宅で静養。講演そのものは全く疲れない。60分を何コマ話そうがオーディエンスに聞く姿勢があれば疲れないのだけれども、移動が疲れるのである。最近は飛行機で移動しているのは、座っている時間が短いからである。
明日から始まる来週は月曜日と火曜日が埼玉。春日部共栄中学校高等学校の生徒たちに講演やら授業やらをするよう依頼されている。木曜日は兵庫県立福崎高校で、土曜日が学研主催のオンラインセミナーで名古屋、日曜日はアルク主催の「英語科×情報科トークイベント」で登壇する。
学研のHP(こちら)を見ると「生徒を本当に話せるようにするための指導法」となっている。この「本当に」という言葉の裏には、実はほとんどの生徒たちは話せないでしょという意味が含蓄されているように思われる。英検やGTECを受検しても、短期の対策をしたぐらいでは話せるようにはならない。
YouTubeのキムタツチャンネルではしばしば話しているけれども、継続的にトレーニングをしておかないとリスニングもスピーキングも、もっと言えばリーディングやライティングの力もどんどん落ちていく。英語の教員だって然り。管理職になったらすっかり英語が読めなくなったという人は多い。
かく言う私も2021年3月で灘校を辞したけれども、5月のGWに英語を久しぶりに聞いたら全く聞けなくなっていた。これだけリスニングの本を出している人間が英語を聞き取れないなんてことがあるだろうか。悲劇というよりも喜劇である。慌ててリスニングのトレーニングを再開した。
英語を話せるようになりたいという夢をかなえるために作ったのが『ユメタン』や『ユメジュク』だが、そういう本を使ってトレーニングを継続しないと日常使用語ではない外国語を習得するのは難しい。日本の英語学習熱が低いのは、英語の検査対策の勉強ばかりで、実際には英語が話せるようにならないじゃないかというジレンマやストレスが原因としてあるのではないか。
土曜日の学研主催セミナーでは、ではどういうトレーニングをすれば話せるようになるのかについて考えようと思う。教え子たちが英語を話している動画を共有できるのかどうかはわからないけれども、中学生や高校生でもこれだけ話せるようになるのだというところを見ていただければ幸甚である。
木村達哉
追記
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