BLOG / ブログ /

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 福崎高等学校にて ~英語が苦手な子はほとんどいない

福崎高等学校にて ~英語が苦手な子はほとんどいない

2023.11.09(木) 06:55

11月9日。兵庫県立福崎高校を訪問し、『新ユメサク』や『ユメリス』を使っている生徒たちに講演をした。英語の勉強法は「英語から日本語に」できれば読む聞くができ、「日本語から英語に」できれば書く話すができる。単にそれだけである。

が、言語が違えばルールや表現が異なる。勉強しているうちに「なんでhave butterflies in my stomachが『ドキドキする』っていう意味やねん!」と叫びたくなるのである。wineは数えられない名詞だからaが付くことはないはずなのに、「最高の等級のワインを注文する」となればorder a top grade wineと表現するのはなんじゃこりゃ!と泣きたくなるのだ。

音も異なる。日本人のIt’s time to go to bed.(イッツタイムトゥゴートゥベッド)と、英語話者のIt’s time to go to bed.(ッツターイムラゴーラベーァッD)には差があり過ぎて聞き取れない。我々は音読をしながら徹底して真似ねばならない。

ひとつずつ積み重ねていくしかない。こいつを押せばあっという間に覚えられるボタンはない。灘校の場合、中1の最初からどんどん覚えていってもらう。意味も音もである。忘れたなと思った頃にまた繰り返す。もう覚えたので大丈夫です!という声は一切信じない。

福崎高校の生徒たちには、要するにそういうことを話した。すぐに結果が出ることはあり得ないのだけれども、挫折さえしなければある程度のレベルまでは必ず行く。九九を覚えたときのように、2の段が終わったら3の段、そして4の段に進む前に2の段からやり直し、5の段に進む前にもう一度2の段からやり直すといった体で頑張りなはれという話をした。

彼ら彼女らの中で成績が悪い子たちもいると思うが、英語が苦手な子には会ったことがない。勉強していないだけである。ドイツ語やロシア語ができない私だが、苦手だと思ったことはない。やっていないのだからできなくて当然である。あなたたちは苦手なのではないのですよと話したところ、生徒たちの表情が緩んだ気がした。やるならやればいい。英語の場合、勉強法はいたってシンプルである。

お世話になった担当の村崎先生にはお礼申し上げます。また、来年も来てください!と言ってくださった『新ユメタン』をご採用の高1の先生にも感謝申し上げます。私の教材はどれもタフだけれども、徹底して反復するよう生徒たちにお伝えください。

木村達哉

追記
メールマガジン「KIMUTATSU JOURNAL」を無料配信しています。読みたいという方はこちらからご登録ください。週2~3通のメルマガが私から届きます。勉強について、英語について、幸せについて、人生について、お金について、書いています。