11月12日。アルク主催セミナーで浜松駅へ移動した。大妻中学校高等学校の加藤先生と「情報科×英語科のトークイベント」でヤバイことを話すためである。情報の試験が共通テストに組み入れられるらしいが、正直申し上げて今のところ「GIGAスクール構想」は完全に破綻している。真実を知ってほしいという願いで開催した。
冒頭で加藤先生から「メモを取るのは構わないが、SNSなどにはアップしないで」というお願いがあった。そしてGIGAが導入された経緯や目的、そして現在の課題、英語とICTとの関連、教員のとるべき態度などについて、14時半から17時まで、会場からの質問を受け付けながら行った。
通訳の柴原智幸先生をはじめ、遠方からいらっしゃった先生方が多かった。また、今年の3月に静岡で行われた勉強会で出会った塾の経営者の方々も多数ご来場くださった。質問の中には、タブレットを使用した英語スピーキングテストに関するものもあった。
ICTの問題点やタブレット導入の経緯を含めて、知っていることをすべて話した。スピーキングテストについては、隣に声が聞こえるようなカンニング上等のテストは破綻しているのだから実施すべきではないし、おかしいと思った教員が率先して文科省のHPに意見を書き込むべきだと意見を述べた。
現在の教育界はあまりにも病的で、むしろ昭和時代のほうが健全であったのではないかと思わざるを得ない。景気が悪いからなのかもしれないけれども、業者ありきで、生徒たちが出汁にされているようなことも多い。宮仕え時代には言えなかったことも言うようにしている。草の根運動ではあるけれども、人材を育てるべき教育が腐るような国に未来はない。GIGAにしてもスピーキングテストにしても駄目なものは駄目と、大人たちが言うべきである。
木村達哉
追記
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