11月30日。(株)Gakkenから依頼されている英語スピーキングドリルの2冊を脱稿。物書きじゃない人にはわからないかもしれないが、脱稿の喜びは解放の喜びで、いつ終わるんだろうという気持ちからの逃走である。締切を守った自分を全方向から褒めてばかりいる。
サイン会場で「好きな言葉を添えて下さい」と言われることがあって戸惑う。先方は「夢」だの「気合い」だのといった言葉を書いてほしいんだろうなと思いながら、物書きとしては「増刷」とか「脱稿」とかいった言葉を書きたい。書いていい?って聞くと、いやぁとおっしゃる。さもありなん。
「キムタツのサインもらってきて、好きな言葉を書いてもらってん。」
「へぇ、なんて書いてもらったん?」
「脱稿やって。」
「だっこー?なにそれ?」
こんな会話が交わされることになろう。書かれた方もがっかりするだろうし。
そもそも日本人はけっこう英語を話せる民族だと思うのだけれどもトレーニング方法を知らなかったり、知っていてもやらなかったりするものだから、自分では話せないと思い込んでいるのではないだろうか。いざとなったら英語が話せる人はかなり多いように思う。
(株)Gakkenの方々には遅筆ゆえにもろもろご心配をおかけしたけれども、この本を使って英語を話せる人がおひとりでも増えればと願う。編集の方々は私の書いた下手な解説をブラッシュアップさせてくださっている真っ最中だとは思うけれども、よろしくお願いします。BOOK①は2月に刊行だそうです。皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。
木村達哉
追記
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