12月5日。湧別町の生徒たち全員に講演をするの巻。昨日は湧別高等学校の高１生徒たちへの授業であったが、今日は同校の２年生と３年生、近隣の義務教育学校や中学校の生徒たち全員に対して、つまり湧別町の生徒たち全員に講演をすることとなった。

ひとつの町の子どもたち全員に講演をした経験がなかったものだから、単なる受験の成功譚ではなく、人生をしっかりと考えてもらう機会になればと思いながらレジュメを作成した。私自身、作家になるぞと決めたのが中３の時であるが、他人との約束は守れないことはあっても自分との約束は守ろうと思って生きてきた。

要はそれを伝えた。

せっかく生まれてきたのである。幸せに生きないと嘘だ。しかし、幸せに生きるためには自分以外の人と、それなりの額のカネが必要である。さだまさしさんの言葉に「カネより大事なものはあるが、それを手に入れるためにはカネが要る」というのがあるが、さもありなんである。

湧別町の子どもたちは全部合わせても300人強だとのことだったが、彼ら彼女らの脳に「幸せに生きるために何を勉強するのか。どう自分を鍛えるのか」が刻まれていればいいなと思う。のんべんだらりもいいけれども、それだけでは人生はあまり面白くはないだろう。しっかりと学んで自分のレベルを上げることだ。講演終了後は子どもたちからの質問が相次ぎ、想像以上に盛り上がった。

大学に進むにせよ、農業や漁業に就くにせよ、自分でなにかお店を出すにせよ、勉強は必要だ。何を勉強するのかはヒトによって異なるが、どういう人生を生きるにしてもしっかりと勉強しなければならないのである。勉強が他の人たちとの繋がりになり、そして努力はそれなりのお金（収入と経済）につながる。

お世話になった湧別町の大人の方々にお礼申し上げます。大人同士の繋がりも大切にしたいですね。これからもどうぞよろしくお願いします。また何かありましたら呼んでください。楽しみにしています。

木村達哉

追記
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