12月9日。明日のセミナーに備えて青森県弘前市に移動した。伊丹空港で乗った飛行機の乗客は私を含めて6名。「飛行機のドアが閉まりました」というフライトアテンダントの声に、これだけ?と周囲を見渡したのは私だけではなく、ほかの乗客と目が合った。
青森空港から弘前まではバス。乗客は私ひとり。真後ろにいたはずの小柄なおっさんが途中で消えていたなんてことにならなければいいがと運転手さんも気を揉んでいるのではないかと邪推したわけではないが、私のほうから話しかけ、弘前バスターミナルに到着するまでずっと喋っていた。
弘前の夏は太鼓と笛の音が鳴り響いている。ねぷた祭りがお城の近くで行われる8月上旬は特に観光客が押し寄せ、飛行機の予約が取れない日もある。ホテルはGWあたりでもすでに予約が埋まっているところもある。飛び込みで夕食をとろうとすると申し訳ありませんと言われるお店が多い。
冬の弘前を訪れるのは初めてだが、ホテルの窓から見える景色はまさに夜の底が白く、通り過ぎる車の音がたまに聞こえるだけで、静寂が横たわっている。これから前夜祭と称する人生の反省会だが、ホテルから弘前駅まで30分ほどある距離を散歩しようと思っている。
この2年間、コロナ禍にも関わらず、県立弘前高校から講演のご依頼をいただき、今年などは3日連続で生徒たちに講演をさせてもらった。『新ユメタン』など、著書を使ってくれている太宰先生の後輩たちとやり取りができたのは幸せなひと時だった。
明日の先生方との勉強会が本番なのであまり飲み過ぎないようにしよう。さて、では出かけます。
木村達哉
追記
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