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講演準備

2023.12.12(火) 09:35

12月12日。明日からの資料作成に追われた。明日は朝から福島空港を経由して郡山駅まで行く。県立安積黎明高校の生徒たちに講演をするためである。翌日は県立安積高校、その翌日は県立福島東高校。さすがに3日連続で講演となると、全部同じ講演というわけではないので、資料作成が大変である。

学校の教師はなんとかして生徒たちにやる気を出してもらいたいと願って、僕のような外部の人に講演を依頼する。著名人に依頼すると最低でも2桁出さねばならないが、私の規定は(私の著作の採用校であれば)それほど高くない。

そんなわけだから、「うちでもユメタンを使っています」とか「うちはまるまるリスニングです」とかいった学校から依頼が届くのである。交通費と宿泊費は実費、つまり経費の扱いなので、学校としては税務処理のうえで痛くも痒くもないはずである。

来年の依頼も届き始めているので、自分としてはセーブしながら、ご協力できるところはさせてもらう。生徒たちは灘校の英語教員をやっていた人間なのだからさぞかし超マジメな講師が堅い話をするのだろうと思いながら身構えているが、こんな私のことだから、要するに漫談のつもりで聞いてもらえればいいのである。

私の高校時代を思い返しても、先生方はとにかくやる気を出させようと外部講師を招くのだが、聞いている生徒の側は1秒でも1分でも早く終われと念じながらくだらない話を聞く。大切なことを3つ言います!と講師が言うのに対して、3つも要らんわボケ!とうんざりする。

ところが、いざ自分が講演をする側になると、準備に心と時間をかけることがわかり、高校時代に講演をしてくださった方々にすまなく思ってばかりいる。講演中は、早く終われと念じられているんだろうなと思いながら、できるだけ笑ってもらいながら楽しく話すことにしている。

そんなわけなので、今日は朝から晩まで紙資料とパワポ資料の準備に追われた。福島で会う生徒たちは全部で800名ぐらいになろうか。彼ら彼女らが私の話を聞いて、ちょっと勉強してみようかなという気になってくれればいいなと思いながら資料を作った。

木村達哉

追記
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