12月16日。福島から帰宅してゆっくり過ごしたが、声が出なくなってしまった。やはり乾燥しているなかでの講演で喉が情けない悲鳴を上げてしまったようだ。たまった書き仕事を黙って(この場合の「黙って」は物理的意味で)やることにしよう。
とは言え、移動が続くと首の後ろと両肩と背中と腰とふくらはぎと…いたるところがバンバンになる。この表現に深く頷いてくださる方はおわかりだと思うが、寒風のなか、重いスーツケースを転がしながら歯を食いしばって歩き、ようやく駅や空港に着くと今度は狭いシートに鎮座するのである。
いつもお世話になっているカイロプラクティック院を予約しようと思ったら、大人気の先生ゆえに空いていないことが多い。もっと早めに予約を入れればよかったと思いながら、またスーツケースを転がす。
若い人たちにはわからないかもしれないが、働くというのはこういうことなのである。しんどいな、厳しいな、苦しいなという気持ちを持って日々を過ごす。それでもたまに曇天から温かい陽が差す日がある。砂利道に可憐な花が見つかる日がある。炎天にすっと清風が吹く日がある。
見事な日本晴れという日はほぼ無いにしても、ほんの少しの幸せを求めながら一生懸命に生きるのが人生なんだろうなと思っている。ましてや私の場合、行く先々で生徒たちや先生方の笑顔をいただけるのだから、文句を言うと罰が当たるというもので、ありがとう、ありがとうと思いながら出かけている。
疲れるのは仕方ないにしても、せめて心と体の健康だけは気をつけよう。今年の人間ドックの結果があまり思わしくなかったので3月末までは禁酒をし、日々のトレーニングを欠かさず、本を紐解き、脳と体を鍛えながらまた皆さんの前でお話をさせていただく機会に備えよう。
木村達哉
追記
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