12月18日。九州の先生方と勉強会を行った。天神駅を降りると風花が舞っていた。幹事の藤木先生と大藪先生（いずれも久留米大附設中・高等学校）、丸山先生（ラ・サール中・高等学校）には心から感謝したい。英語の指導法ではなく「教育史を繙きながら現代を読む」というテーマにした。

法律ではないはずの学習指導要領に従わねばならないのは何故か。教員の待遇がそれほど上がらなくなったのは何故か。いったんは廃止された学力テストが復活したのは何故か。教育再生会議に教員がひとりも選ばれなかったのは何故か。自分の知っていることをすべてぶちまけた。

第二部では先生方からいただいた質問に答えた。教職に戻るとしたらどういう仕事がしたいかという質問を皮切りに、ひとつひとつ丁寧に答えた。英語力や日本語力欠如に対する指導に関しては、小学校英語の導入に関する歴史をお話しした。

歴史を丹念に繙くことで現在の状況が説明できる。先生が不足している、子どもの数が激減している。これらは全て失政によるものである。日本では政治的な批判をすると眉間に皴を寄せる人もいらっしゃるけれども、思考停止するのではなく、正しい歴史と現状を見るべきである。

年も押し迫ったクソ忙しいこの時期に九州のいたるところから参加された先生方には心から敬意を表します。ありがとうございました。なお、３月にも同勉強会が予定されているそうなので、今回参加できなかった先生方には是非ご参加いただきたい。

木村達哉

追記
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