12月27日。霜枯れ時だというのにクーラーを入れることになるとは思わなかった。盛夏とまでは言わないにしても、小暑を迎える頃の気温であった。伊丹空港から飛行機に乗り込んだときの下着はヒートテックだったが、今は薄い長袖のTシャツを腕まくりしている。
沖縄にはなんだかんだで毎月来ているが、ここを訪れないと座りが悪いという場所がある。平和祈念公園である。沖縄戦でお亡くなりになった方々全員のお名前が平和の礎に刻まれている。沖縄の方もいれば県外の方も、そして外国の方のお名前もある。ここでは訪れたみんなが祈りを捧げるのである。祈らずにはいられない場所である。
今日はその平和祈念公園に赴き、やはり祈った。世界中で人間が人間を殺し続けている。与党政治家たちが私腹を肥やしてブタのようにぶくぶくと太り続けるこの日本はどんどん小さく貧しくなっていくが、しかし幸いにして1945年に戦争が終わって以来、戦争はないという意味の平和を享受している。
憲法は権力者(現在は自民党と公明党の国会議員たち)が暴走しないようにと作られたものである。GHQによって作られたあんなものは早く変えたほうがいいんだという意見もわかるけれど、現在のpig-likeな権力者たちが憲法を変えると自分たちの都合に合わせて改悪するのはどうやら間違いなさそうである。
戦争の話をよく母から聞かされた。空から雨のようにバラバラと降ってくる爆弾の中を逃げ惑ったんや。疎開先の岡山では私とお母さん(私の祖母)のご飯だけほんの少ししかなくてな、そりゃ惨めな思いをしたもんやで。
手を合わせながら、世界に平和をと祈らずにはいられなかった。世界中で起こっている戦争をまずは止めようという機運が先進国の政治家たちから盛り上がらないのは、きっと戦争で儲けている人たちがいるからなんだろう。
メリークリスマスもハッピーニューイヤーも涙で汚れてしまって、心から祝えない人たちのために、私には祈ることしかできない。小さくて無力な存在だけれども、それでもそうした人たちのために心を込めて一生懸命に祈った。世界に平和を。世界に笑顔を。
木村達哉
追記
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