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「やった感」には意味がない

2024.01.06(土) 10:00

1月6日。勤め人であれば「仕事はいつからですか」が挨拶になる時期だろうが、宮仕え人ではない私の場合、元旦から働いているといえば働いているし、ぐうたらしているといえばぐうたらしている。年がら年中こんな感じなので、今日がいったい何曜日でなんの日か、手帳を見ないとわからない。

灘校にしても母校の関学にしても、あるいは多くの友人の勤務先にしても、1月9日からという学校が多いようである。公立や厳しい私学はすでに始まっているのだろう。私が最初に働いた西大和学園が元旦から補習をしていたが、果たして効果があったのかどうかはわからない。

正月から学校で補習を受けたり塾で演習をしたりすると「やった感」は間違いなくある。が、大事なのか力がついたかどうかであって、そういう「感」には意味がない。正月から補習も塾もなく、自宅で15時間ほど勉強していた灘校生は掃いて捨てるほどいた(おそらく今もいる)。それに、仮に正月から補習をしたとしても、ほとんどの灘校生は登校しないだろう。

ひとつには他の生徒と合流したり通学したりことで風邪のウィルスを拾いやすくなる。この時期はなにより健康には敏感になるべきだが、出歩けば出歩くほど感染の可能性は高くなるのである。だから受験のプロみたいな連中がたくさんいる灘校生はウォーキングなどの時間以外は自宅にいる。

もうひとつは通学時間がもったいないという点である。勉強している時間が1秒でも惜しいという生徒はほとんどいないにしても、勉強していない時間ぐらいは自分の好きなことをしていたい。ゲームをする子もいるだろうし、YouTubeのお馬鹿な動画を愉しむ子もいるだろう。通学時間は無駄である。

そうは言っても学校や塾にでも行かなければ勉強できないという子の場合、チョクゼンニナッテナニヲイットルノダということになるのだろうけれども、学校なり塾なりのの演習が役に立つだろう。それにしても、帰宅してから復習しなければほとんど力はつかないので、老婆心ながら。

木村達哉

追記
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