1月17日。受験生のために役に立つ(かどうかわからないけれども)アドバイスを書いてやりたいところだけれども、被災地に住む者としては、やはり阪神淡路大震災に触れざるを得ないだろう。神戸市東遊園地で毎年行われている1.17のつどいに参加してきた。
6434人がお亡くなりになり、現在も3人の方が行方不明になっている阪神淡路大震災から、今日で29年が経つ。もっともっと生きたかったでしょうに、安らかにお眠りくださいと手を合わせて祈りを捧げた。多くの方々のすすり泣きにつられた。ずっと手を合わせていたい気持ちにかられた。
熊本や東北のときに自らの経験を活かしてもらおうとボランティアに入られた阪神淡路の被災者が多かったと聞く。今回の能登地震でももしかしたら人々の力になっておられるかもしれない。「絆」という言葉が震災のたびに使われるけれども、被災者同士にしかわからないことも多い。過去の震災で被害に遭われた方々と今回の被害者との「絆」もあるということだ。
今回の「お勧め本」は福島で被災された方が書かれた『見上げれば青い空』を選んだ。愛着のある我が家を瓦礫と呼ばれる苦しさ、遠慮して配給を取りに行かないと陰口を叩かれる避難所の日々、読み進めるにつれ、人間って何だろうと自問してばかりいた。阪神淡路大震災から29年の今日、おひとりでも多くの方々に「震災の実際」を知っていただければ幸甚である。同書のコラムはこちら。読書習慣のない方には、せめてコラムだけでもお読みいただければ。
木村達哉
追記
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