1月26日。伊藤大海投手や田中将大投手を輩出した駒大苫小牧高校を訪問し、『新ユメタン』を使って勉強している高1高2の生徒たちに講演を90分ほどした。以前から訪問したかった学校だが、都合が合ったのはお互いによかったと思う。
英語の勉強法については、担当の先生が拙セミナーにしょっちゅういらっしゃる関係で生徒たちも普段から聞いているとは思うが、著者から聞くのもまた印象が違ったかもしれない。クイックレスポンス(=瞬間英作文)の実践を披露する場面では、生徒たちが目を丸くしていた。
勉強とお金と人生に関してはいつもどおりにと書くとワンパターンのようで申し訳ないが、要するに自分の人生なのだから自分でちゃんと責任を持って設計していかないと、誰も助けてくれないし、逆にしっかりとレベルアップさせた自分を作ればこんなに良いことがあるよという話をした。
生徒たちは確かにそうだなという体で頷いていた。私自身はそんなことを考えたこともなかった高校時代を過ごしたけれども、私がラッキーだったのはスティーブ・ジョブズと同じで、高校のときには人生の進むべき方向をすでに決めていたことであった。能力は低かったものの、針路が決まった船は羅針盤にしたがって動けばいいという点で、迷うことがなかった。
今の子たちは逆に、勉強するツールやメソッドがわからないということはあり得ない。自分に何が合っているかわからないと言うのは言い訳で、片っ端からやってみて合うものを探すのは自分の責任である。むしろ、自分の人生の設計もせず、英語や数学が必要な人生なのかどうかも考えず、機械的に勉強のようなことをしていても人生はつまらない。
弱っている人たち、困っている人たちが世界中で君が来るのを待っている。地震がくれば町や道路は壊れるが、学んだことは壊れない。しっかりと学び、ひと様のお役に立てる自分を作っていってくださいと申し上げて講演を終えた。
木村達哉
追記
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