2月1日。Gakkenから私の新刊が出た。著作が多ければ多いほどいい作家だというようなものではないけれども、著作が3冊4冊しかない作家では生きていけないし、そもそも作家としてのアイデンティティに関わる。そんなわけで苦労した91作目が世に出た。

英語を話すためのトレーニング本である。英語を話せる日本人が極めて多いのは義務教育レベルの高さゆえであるが、自分が思っているほども自由に話せないものだから自分は英語が話せない側だと思っている日本人は非常に多い。でも、「ありがとう」「さようなら」「私は奈良で生まれました」「私はゴルフが好きです」などを英語で話せと言えば話せる人は多いはず。

本書は話せる英語の幅を増やしていきましょうという本である。

詳細を書き始めるとかなり長くなるのでメルマガに譲るが、高校を出た人であれば誰でもそれなりには英語が話せるはずである。海外でI cannot speak English.と英語で話す日本人が多いのは喜劇というより悲劇で、そこまで助動詞を駆使して話せるなら、単語を入れ替えながら練習すればいいだけである。

『ユメタン』にしても『ユメジュク』にしても『トレセミ』にしても本書にしても、英語が話せないとつまらないよなぁと思いながら創ってきた。ご存じの方はご存じだと思うが、クイックレスポンス（＝瞬間英作文）をするトレーニングをしましょうというのが私の本の基本的なコンセプトである。単語集も熟語集も。

本書は残念ながら書店には並ばない、いわゆる学校採用品ではあるけれども、Gakkenと協議した結果、塾でも使っていただけることになった。すでに190を超える学校と塾から「キムタツの新刊を１冊送ってくれ」というご連絡がGakkenに届いているらしい。メルマガには連絡先を記してある。

多くの日本人が英語を話せるトレーニングを一生懸命に行い、徐々にではあるにしても英語が話せるようになっていけば素敵だなと思っている。外国語は英語の資格試験や検定試験のために勉強するものではない。あなたの人生を豊かにしてくれるのである。英語を話せるあなた作りのお役に立てば幸甚である。

木村達哉

追記
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