3月2日。伊丹空港から山形空港へ移動し、空港ビルから出ると雪がちらちらと落ちていた。気温はマイナス2度。厚手のセーターを着てきたのは正解だった。今日と明日は県立山形東高校で授業である。高2には6時間ほど。高1には3時間ほど。
同校は東京大や東北大に多数の卒業生を輩出している押しも押されぬ進学校である。山形県のというよりも東北地方の一番手校だという先生もいらっしゃる。生徒たちはその評判に違わぬパフォーマンスを見せてくれた。6時間の長丁場だったが、途中で2回の休憩を入れたとは言っても、誰もうとうとしなかったのには驚いた。
初日は4月から高3となる生徒対象ということもあり、英語の成績の上げ方について話しながらの授業となった。速く読むために必要な要素、東大のリスニングで満点を取るために必要なこと、英作文で満点を狙うために必要な学習、加えて各大学の採点について、なにしろ6時間もあったので詳しく話をした。
『ユメタン』を愛用している生徒たちは、著者がやってきた!というので、私が部屋に入った瞬間から笑顔だったが、授業が進むにつれて真剣な表情になり、ちょくちょく挟む漫談で大笑いする以外は、手元のノートにメモを取り続けていた。実に見事な受講態度だったのは先生方のご指導の賜物だろう。
高2の授業には高1の上位4名が入っていますとのことだった。その生徒たちは教室の一番前列に陣取って、見るからに元気そうな4人組であった。その4人は明日の高1用授業にも参加するということであるから、おそらくモチベーションもばりばりなのだろう。
エネルギー量の高い人たちと一緒にいると、こちらのそれもどんどん上がるものである。灘校時代も、ファイティングポーズを崩さない生徒たちと一緒に英語を学んでいると、こちらまでもっと頑張ろうという気持ちになったものである。
今日は6時間の授業をしたが、夜になっても全然疲れていないのはきっとそういうことなのだろう。明日の教材に目を通したら、少しは執筆をしようかと考えている。
木村達哉
追記
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