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英語学習のゴール

2024.03.17(日) 09:00

大阪の人間であれば、この写真を見てああ淀屋橋ねとすぐに言えるのではないか。私は奈良で生まれ、小学校中学校は奈良県橿原市、高校は大阪、予備校は京都、大学は兵庫という関西チャンプルーだが、お初天神や北新地界隈で夜の大阪を堪能した身としては、非常に愛着のある光景である。

大阪駅から地下鉄に乗ることも考えたが、夕方から雨との予報であった。ウォーキングを日課としているが、さすがに雨の中は歩きたくない。降らないうちにと思い立ち、淀屋橋と本町の間にあるSRJまで歩くことにした。

今日は株式会社SRJ主催のオンラインセミナーで、「英語学習のゴール」という演題で話した。オンラインだから目の前にはオーディエンスがいらっしゃらず、同社の会議室から配信となった。女性社員がお二人、日曜日なのに出勤しておられ、アテンドしてくださった。

英語学習のゴールとは言っても人によって異なる。例えば、大谷選手の英語学習のゴールはチームメイトとの会話だろうし、医者のゴールは論文の読み書きだろう。英語の教員にとっては教えることだし、CAにとっては接客である。ゴールは人によって、職種によって、異なるのは当然である。

ただ、英語ができないとなると日本限定人材になる。スポーツ選手でさえも英語ができないと海外のチームでプレーすることはかなり難しい。どこかのタイミングでは英語を学ばねばならない。英語ができなくてチームに馴染めずに帰国する選手もいらっしゃると聞く。海外にいると自然とできるようになるというものではない。

したがって、英語学習のゴールを考えるということはつまり、人生を考えるということだ。「日出ずる処」とは言い難いほど少子高齢化が進む日本である。海外でも生きていけるように準備するとすれば、英語は必須アイテムである。AIもいいが、AIではリスニングとスピーキングが絶望的である。

セミナーでは参加者の皆さんにそういう話をさせてもらった。現在と未来の人口データを見てもらった。そして、日本が如何に危機的状況にあるのかについて理解してもらった。このあとどうされるのかはそれぞれの考えに従っていただくしかない。

終了直後に何人かの方々からMessengerを頂戴した。「楽しかったです」「笑いました」「心に響きました」など、誰も役に立ったとは言ってくれなかったけれども、日曜日の朝、少しだけでも笑顔になり、少しだけでも人生を考える材料としていただけたのであれば幸甚である。

木村達哉

追記
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