3月22日。テレビ番組出演の依頼を受け、とりあえずお話を伺った。教育系のちゃんとした番組で、東大生を引っ張り出して視聴率を稼ごうとするような馬鹿馬鹿しい番組ではないのと、沖縄の局という理由で、協力してもいいかなと思っているところである。
灘校勤務時代はテレビ番組出演の依頼をすべて断っていた。「情熱大陸」からのオファーも、私の無知を世間にさらけ出そうとたくらむ卑劣なクイズ番組からのオファーも。理由は3つである。
サラリーマンがあまり出っぱるものではない(炎上すると私だけならまだしも職場に迷惑がかかる)のと、当時は中学生の娘から「ラジオはええねんけどテレビは止めてほしい」と言われたのと。特にこの理由が大きい。さらに言えば、自他ともに認める見た目の悪さと。
すでにサラリーマンではない。新潟産業大学客員教授とか関西学院大学フェローとかいった肩書きはあるが、奉職しているわけではない。娘はさすがにもうなんとも言わないだろうし、そもそも我が家を出て他家に嫁いで幸せに生きている。見た目は相変わらずだが、先方がいいならいいや。
コメンテーターとして出てほしいという依頼なのだが、気になるのはこのハンドアウトの最上部。「キャストも」のところである。信頼感のある人物で構成するのであれば、私じゃないほうがいいのではないかという思いが強く、空気を読んで信頼感のあるコメントをするのだぞという圧を感じてならない。
放送日は5月ということなので、どういう収録になるのかはわからないけれども、あまり影響が出ないように、炎上しないように、無難に無難に、でもちょっとは爪痕を残してやろうなどと考えているところである。
詳細は書かないので、たまたまテレビのスクリーンで私を見かけた方は運が良いのか、あるいはもしかすると相当ついてない人物だということになるかもしれないね。
木村達哉
追記
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