3月29日。今日は3つの高校から講演の依頼が届いた。いずれも私の著作がお世話になっている学校である。『東大英語リスニングBASIC』を生徒たち全員に配付しているという茨城県立水戸第一高校、『新ユメタン』などのお使いの山口県立萩高校と同県の私立野田学園である。
講演をしたいという訳ではないが、少なくとも読者である生徒たちに触れ合えるのは嬉しいことだ。勉強が上手くいっている子たちは今のまま進めればいいのだが、必ずしもそういう子どもばかりではない。周囲の友達が喜んでいるなか、泣きそうになっている子どもたちも少なくはないだろう。
学校を訪問するときにはいつも、そういう子たちのために話しますねと言ってから講演を始めることにしている。勉強が上手くいっている子たちも参考にしてくださいとは申し上げるが、せっかく自分の教材を書いた著者が目の前に行くのだから貪欲に吸収し、成績を上げてもらいたいものだ。
4月はもう講演常連校となった高知高校と昭和女子大学附属昭和中学校高等学校での講演である。毎年のことなので、昨年度や一昨年度の資料を見直し、話や教材がかぶらないように気をつけている。野田学園や萩高校にも同じことが言えるが、この資料は去年も見たぞということだと生徒たちのテンションは下がるだろう。
東進の林さんなどと違ってテレビに出て活躍している著名人ではなく、広告代理店が仲介しているわけでもない私の講演料はかなり安い方だと思うけれども、それでも交通費や宿泊料金を含めると公立高校にとってはそれなりの出費になるだろうから、こんなのだったら時間とカネの無駄だったと言われないよう心を込めてお話をさせていただこう。
それにしても一日に3校からの講演依頼は嬉しい。
木村達哉
追記
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