4月14日。高校1年生に向けてキムタツチャンネルで話をした。メルマガにも書いたが、高3の担任をやるとここかしこで「大変でしょ」と声をかけていただけるが、実際に大変なのは中1と中2、そして高1である。ここで成功する生徒はほとんどがそのまま無事に大学に進む。
高1と言えば、年度末に文理分けがある。灘校の場合、二学期に希望調査をするが、文系が40名ほど、理系が180名ほどになる。したがって、高2のクラスは文系が1クラス、理系が60名クラスが3クラスとなる。文系が多い学年の場合は理系のクラスが55人ほどになるが、この1:3は変わらない。
文理分けのぎりぎりになっても文系にするのか理系にするのかを決められない生徒が必ずいる。こちらは中学の頃から、うるさく言っているのに人生を考えないからそうなる。特に高校から入ってきた生徒たち40人には、入学当初から人生を考えるように常々促すのだけれども、考えない子もいる。
どちらがいいでしょうと言われても困る。その人の人生を赤の他人が決めていいなら勝手に決めさせてもらうが(文系に入ってもらうほうが理系1クラスの人数が減っていいのだ)、さすがにそこまで無責任ではない。責任を負えないので、自分で決めろと言うよりほかない。
動画で話したけれども、高校1年生で最も大切なのはそこである。部活動という名前の趣味の時間にうつつを抜かし、人生を考えないとだいたいが文系理系をテキトーに選ぶことになる。そういう子は今度は高3になってもテキトーに大学を選び、そしてテキトーに仕事を選んで、1週間か長くても1年か2年で退職する。
これまた動画で話したが、就職から退職までの期間が短いとNext will be better.とはならず、人生がかなり苦しくなっていく。就職したばかりの未熟なヒトに厳しくあたるのは当然だとは思うが、昨今はなにかとハラスメントだとのたまうので、優しく甘く接することになる。なのに厳しいと言いやがる。何をかいわんや。
この風潮はどうも中学や高校からあまり人生を考えないというノンキズムに端を発しているような気がしてならない。キムタツチャンネルで話したこと(動画はこちら)が多少でもご自身の人生を考えるきっかけになるなら幸甚である。なお、「設定」→「字幕」を「日本語」(「日本語(自動生成)」ではない)にしていただくと、苦労して付けた字幕が表示される。
追記
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