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夏休みの宿題の出し方について

2024.06.19(水) 07:00

6月19日。カレンダーを見て、そろそろ夏のロングセミナーを考えないといけないなぁと思う日となった。この時期、教員時代は夏休みの宿題をそろそろ注文しないといけないなぁと思い、私の場合はたいていリーディングを1冊とリスニングを1冊だったので、どういう組み合わせにするかを、教材を取り寄せながら考えたものである。

宿題というのは学年によってテーマがある。中学の頃は単語や文法をがちがちに固める時期なので、『ユメタン』のここからここまで覚えてきなさいとか、『5ステージ英文法完成』のここからここまでをやったうえで添削し、間違ったところを何度もやり直してきなさいとかいった宿題であった。提出は求めず、すべて試験の点数で評価していた。点数が高ければ「宿題をやった」、低ければ「やってこなかった」とみなし、何度も再試験を課した。

『ユメタン①』や英文法がガチガチに固まると、今度はリーディングとリスニングを夏休みの40日間で40題ほど。これも提出というよりは、要するに「読めるようにしてこい」「聞きとれるようにしてこい」という体の宿題だったので、試験を課して点数が低ければ「夏休みの宿題の平常点は0点」とした。

部活動があるから実質的に夏休みは40日もないんですと叫ぶ生徒もいたが、そんなことは部活動の顧問に言うべきであって、私は知らない。そうかそうかと生徒の声を聞いてばかりいては英語力を伸ばすことができない。私は野球部監督ではあったが、それ以前に灘校の英語科教員なのである。部活動など「課外」活動であり、「課内」活動こそ重要なのである。

夏休み明けは採点が大変ではあったが、努力する生徒たちが大半だったのでやりがいはあった。とは言っても起きたら昼だったという生徒たちもかなり多かったので、二学期は一学期よりも厳しい指導に徹していた。そんなことを思い出しながら、夏のセミナーについて今日は考えていた。

木村達哉

追記
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