6月22日。以前も書いたとおり、スマホではSNSをやらないようにして、もったいない時間の使い方が激減した。FacebookやTwitterでいろんな人がテキトーな書き込みをしているのを読むのは、暇つぶしにはもってこいだが気が付くと数十分が経っているということも少なくない。しまったと思ってスマホを閉じるが、失った時間は戻ってこない。
メルマガなどで書いてきたとおり、私の時間管理をしているのは手帳である。もう何年も「沖縄手帳」を使っているのは使い心地が抜群に良いからである。予定を書くページ、日記を書くページ、To Doを書くページ、年間スケジュールを書くページなど、自分で工夫して使っているが、他の手帳では代用できそうにないほど「沖縄手帳」は優れものである。
スマホで見るのはYouTube動画、特にCNNなどのニュース番組である。暇つぶしはゴルフ番組かお笑い番組。政治がらみのコメディアンは疲れるので、サンドウィッチマンやナイツなど、罪のないお笑いが好きだ。10分ほど見たら仕事に戻るのを繰り返す。1本だけ見ると決め、日の丸弁当のようなYouTubeアイコンをタップすることにしている。
メンタルが弱いと動画も2本目3本目とサーフィンすることになるのだろうが、遊んでいるとえらい目に遭うことを身をもって教えてくれた父のおかげで、私の場合は「スマホはおもちゃ」というが意識が強い。おもちゃをいじってばかりいる人間が一流になれるはずがないと信じている。古いと言われるかもしれないが、一流に触れるにつれてその信念は確信へと変わるに至った。
子どもたちが10万も15万もするおもちゃを親にねだる。1万円のおもちゃを買い渋る親も10万円だと感覚が麻痺してしまうのか、簡単に買い与えるらしい。おかげで飛行機も新幹線もスマホを横に倒し、口を半開きにしている子どもたちでいっぱいである。そういう子が幸せに生きられるのかどうかはわからないが、知的になることはないだろうと思う。
私の場合、子どもからゲーム機がほしいと言われても買わなかったし、スマホも自分で買えという頑固おやじだったから、あまり好かれていなかったかもしれないな。しかし、親が子どもに愛想笑いをして媚びるのは子どもを不幸にすると信じていたので断固たる姿勢を貫かしてもらった。親も教師も嫌われてナンボである。
そのぶん、しっかりとした教育を受けさせることこそが重要であると考えていた。自由に生きればいいと我が子たちには言ってきたが、自由に生きるためにはかなり強力な武器が必要である。英語であれ、音楽であれ、武器はなんでもいいのだけれども、自分の強みがない人生ほどつらいものはない。武器は教育と鍛錬を通じて獲得するものである。もっとも、スマホを使って武器を獲得するほど自分を強く持っている子どもなら問題はないのだけれど。
木村達哉
追記
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