6月24日。仙台でも福島同様の講演を行い、今朝帰宅した。講演そのものはまったく疲れないのだけれど、移動がかなり疲れるようになった。五十歳の頃は疲れ知らずで、灘校の授業も元気にやっていたのだが、還暦を迎えるとこんなにも疲れるものかと自分の体力減退にがっかりする。
飲み過ぎるな、食い過ぎるな、毎日運動しろ、筋肉量を増やせという医者の指導に耳を傾けすぎて片頭痛を起こし始めているが、おかげで体重は半年前には68キロもあったのが嘘のようで、現在の毎朝の体重は61キロ台。まさかとは思うがどこか悪いところがあるんじゃないかと疑心暗鬼になるほど、体重が減っている。
会う人会う人が痩せましたねぇと言ってくれるものだからいい気になり、あと2キロか3キロ落としてやろうと考えているが、痩せることが目的ではなく、健康を維持することが重要なので、朝昼晩の食事は抜かない。そして、暇があったらスクワットをし、場所があったら腕立て伏せをし、執筆の合間には外に出て素振りをしている。
筋肉がこれだけ付きましたとSNSに写真をアップするほど阿呆ではないが、それなりには筋肉がついてきた。外見はどこから見てもジジイだが、背中を丸め、あてもなく彷徨うようなみっともない年の取り方はしたくない。筋肉量を維持し、何歳になっても背筋を伸ばして闊歩したいものである。
そんなメンタリティーになったのも、昨年の人間ドックの結果が真っ赤だったからである。それまでは週5日は酒を飲み、自分でも呆れる量の肉類と麺類を食べ、だらしなく背中を丸めてパソコンを操作していた。悪い成績を見た生徒がこれじゃあ駄目だと発奮するのと同じである。成績が悪いのに勉強しない生徒もいるが、私はそういうタイプではない。悪いのであれば良くしたい。
今年も昨年同様、8月1日に人間ドックを同じ病院で受けることに決めた。昨年は終了後に別室に呼ばれ、まだ血液検査の結果しか出ていないけれども中性脂肪だの肝機能だのコレステロール値だのが悲惨なので痩せてくださいと若い女の指導員に言われたが、今年は「変わりましたねぇ!」と彼女に言わせてみせるぞと思っている。
それはそれとして、もう少し体力をつけねばならないな。東北から帰ってからずっと座椅子でぐったりしている。
木村達哉
追記
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