6月27日。何年かぶりに電話してきた中学時代の友人が、ゴルフ?おっさんくさいことやってるねんなぁ!と言っていたが、ゴルフは彼の大好きな山登りと同じで自分との闘いであり、当日の調子云々以上に普段から如何に冷静沈着に物事を見ることができるか、普段から如何に体幹を鍛えているか、普段から如何に筋肉量を増やしているかで決まる。
西大和学園時代から付き合い程度、年に一回か二回程度にはゴルフをしていたが、数年前にどうせ遊ぶなら真剣に遊ぼうと思い立ち、レッスンを受けることにした。130ほどのスコアが100ほどにはなったが、90台を出すには至らず、本を読んだり動画を見たりして勉強を重ねた。毎日必ずスクワットと腕立て伏せをすることにした。
一昨年のアベレージが97.4になり、昨年はそれが95.0になった。まれに89を出せた。もういっぱしのゴルファーである。しかし、さすがにこの年齢になると筋肉量を維持するのは大変で、加えて、日に二万歩近く歩かねばならないゴルフでいいスコアを出そうと思うとスキル以上に基礎体力が必要となる。更には暑い寒いだの雨風だのに動じない精神力が要る。
息抜きでやるぶんには気楽な玉転がしかもしれないが、こちとら真剣である。拙宅にお越しの向きはご存じのとおり、玄関に5メートルのパターマットを敷き、壁に何本ものクラブを立てかけてある。暇があれば練習である。この「暇があれば」は「すきま時間に」と読み替えて頂いてもかまわない。要は外国語の勉強と同じ。
今日は週1回のゴルフであったが、今年初めての89を出すことができた。ドライバーの飛距離が200ヤードにも届かないジジイでも80台を出すことができる。大切なことは狙ったところに落とせるかどうかの一点であって、距離などまったくどうでもいい。それに気づくまで時間がかかったが、今はコントロールを重視してゴルフをしている。
沖縄の米軍基地にあるゴルフ場で出会った92歳の男性は毎日ゴルフだよと仰っていた。当時は50代後半だった私に「おにいさん、力み過ぎだよ」と声をかけてくださったそのオジイが今のところ人生の目標である。90歳を過ぎても毎日ゴルフができる体力と財力がある人間でありたい。人生はなにかしら目標があったほうがいい。
木村達哉
追記
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