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待つ

2024.07.09(火) 08:00

7月9日。明日から千葉。静岡ではかなり気合いを入れて頑張ったので、しっかりと休むのも仕事の一部である。そう思って、二日連続で自堕落な、つまり私らしい生活を送った。まだアレルギーが治まっていないこともあり、医者からもらった薬を飲んで蕁麻疹との闘いが終結するのを今か今かと待っている。

子どもの頃からぜん息と闘う日々を送り続けてきた。この「終結するのを今か今かと待つ」のには慣れている。今と違ってシュッと吸い込めば一瞬で楽になる吸入薬などなかった時代、座椅子に座って次の呼吸で心臓が止まるんじゃないか、いやいや気持ちを強く持って耐えよう、大丈夫大丈夫、死ぬことはなかろう、今回はけっこうきついな、神様そろそろ頼むよなどと考えながら「待っていた」のである。発作が治まるのをである。

人はいろいろ声をかけてくれる。横になったほうがいいんじゃないかと言う人もいたが、ぜん息の発作が出ているときに横になったらもっと呼吸ができない。食べたらすっきりするんじゃないかと言う人もいた。健康な人間でも食ったあとは呼吸がしんどいというのに、発作が出ていなくてもぜん息患者にとって腹いっぱいは自殺に等しい。

要は、自分でなんとかするよりほかにないのである。

なにかの努力をする場合は待っているわけにはいかず、結果が出る出ないにかかわらず継続することが大切である。特にリスニング力の場合、語彙力がついてくるとある日突然一気に聞き取れるようになるのを経験する。ある意味では「待つ」のだろうが、気合いを入れて継続することが大事である。

一方、病気の場合、悪化させない努力は要るにしても、医者の言うことに従って治癒するのを待つしかない。辛いといえば辛いけれども、治るまでに本を1000冊読んでやろうとか、治るまでにドイツ語を習得してやろうとか、病気のことを忘れられるような活動をしながら、ひたすら待つことだ。

そんなわけで、この蕁麻疹も点滴をしたし、血液検査もしたし、やるべきことはやっているように思う。あとは薬を飲んでしっかりじっくり待つのみである。死ぬことはなかろう。であれば、なんてことない。

木村達哉

追記
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