7月12日。複数の塾の先生方からご連絡賜り、拙著『ユメリー』のデータをいただきたいとのこと。本来はアルクが対応すべきなのだろうけれど、昨今はFacebookのMessnger、LINE、XやInstagramのDMなどを使って著者に直接アクセスできるようになった。

物書きの中にはこれを嫌う人たちがいらっしゃる。俺の仕事は書くことであって、アフターサービスは出版社がやれよとのたまう作家さんたちもたくさんおられる。私の場合、悪意のあるDMは即座にブロック申し上げるが、そうでなければ読者と触れ合う好機到来と考えている。敬愛する浅田次郎先生に倣っているのである。

加えて、教員時代に作った教材（『ユメタン』『ユメジュク』フレーズの穴埋めシートなど）を今となっては使うことがないのだから、拙著を使っている学校で有効活用していただければいい。辛口の灘校生たちは『ユメタン』本体よりも穴埋めシートのほうが優れものだなどと言っていたが、であれば他校でもお役立ていただけるだろう。

『ユメリー』の場合、バックトランスレーションシートも含めてすべてのデータをおすそ分けしているとアルクからは聞いている。読解問題集の場合、データだけをもらって採用しないという不届き者の教師もいるらしいし、法律違反のコピーを繰り返している自称教育者もいるそうだけれども、だからといって真面目な先生方がいるのにデータを渡さないというのも違う。

悪意のある教師たちには恥を知れと言い続けるにしても、真面目な先生方の手間が省けるような資料やデータなどはできるだけ与えて、最大限にご活用いただきたく思う。『ユメリー』の場合、音声を東大リスニングと同じ160wpmにしてもらっているので、読んだあとはリスニング教材としてご活用いただきたい。

木村達哉

追記
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