7月13日。昨年と一昨年は講演ばかりでなかなか本を書く時間を捻出することができなかった。90冊の本を出しているのにこのままでは物書きですと胸を張って言うことなどできないと思い、今年は勘弁してもらうことにした。と言っても毎週ひとつは講演なりセミナーなりで出かけているのだけれど。

執筆する時間に加え、体力的な問題もある。決して弱いわけではないにしても、今日は札幌、その次は東京で、終わったら福岡などと移動するとさすがに体が悲鳴を上げ始める。疲れた状態では良い原稿を書くことができないので、またぞろ執筆に悪影響がある。待っていてくださる方がおられるのは嬉しいのだけれど、そんなわけで週一度と決めている。

とはいっても先日の千葉の千葉西高校と昭和学院秀英中高もそうだったのだけれど、「せっかく行くなら」と２つの学校をセットにすることが多くなった。こちらもデンで帰るより良いかなと思い、それについてはお引き受けすることにしている。この時期はせめてエアコンの効いた部屋でお願いしますと言っているし、講演中は座ることもあるのだけれど、話す分には関係なかろう。

私にとって大切なことは本を書くことである。そして生徒たちにとって大切なことは私の話を聞いてやはり勉強をすべきだなと痛感することである。こちらとしては講演を入れすぎずにしっかりと仕事をし、先生方はせっかく私が出かけていくのだから私が帰ったあとに生徒たちのモチベーションに火を点けていただきたいと強く願う。

ダウンタウンのお二人や明石市の泉房穂さんと同い年でまだまだ元気なのだけれど、それでも残り時間を考えると若い頃のように時間を浪費するわけにはいかない。やるべきことをやりつつ、しかし依頼された講演については先生方に事後指導をしっかり頼むよと願いながらひょこひょこと出かけていくのである。

来週は富山高校と魚津高校がセットになっている。久しぶりのサンダーバード。

木村達哉

追記
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