7月20日。月初めから私を悩ませてきた、というほど悩んではいないのだけれど、蕁麻疹がついに治まった。肝臓の数値であるγ-GTPが120ほどあり、正常値が50までであることを考えると要するに異常なのであろう。しかし、この異常も何十年と続いていることを考えれば、今となりゃあこの数字こそ正常である。
が、甲子園の名医から「数値がえらい上がってるなぁ。絶対に酒を飲んだらあかんで」と言われた。そもそも自宅では飲まず、懇親会でも可愛くウーロン茶やさんぴん茶を飲んでいる。アルコールが原因なのではない。脂肪肝である。しっかり食べてしっかり動いて痩せようと医者に言われたのが今年の1月4日。当時は67kgほどあった体重が今では62kgである。自分で言うのもナンだが大したものだ。
医者に痩せ方指南を受け、家人に協力を依頼した。「腹二分目」の指示を守るためには夕食は一品しか食べられない。食べたあとに空腹感が残っているぐらいでちょうどいいということだから、料理好きな家人の趣味を取り上げるようで気が引けたが、何物も健康には代えがたい。味噌汁とサラダと一品でちょうどいい分量なのである。腹は減るが体重も減る。
あとはウォーキング。1秒あたり2歩のペースで三十分間歩き続けるのはなかなかだけれど、慣れてしまえばなんということはない。夏になって天気予報が「戸外での活動を控えろ」と命令しているので7月に入って実行していないが、そうするとやはり体重は落ちない。医者の言いつけを守っている間は面白いように落ちたのに。
そのタイミングで蕁麻疹である。暑さが祟ったのか、余計な心配をしたのか、あるいは食い意地が張ったのかは医者にもわからない。腹部から太ももにかけて赤い斑点が出るようになった。いずれにしても肝臓が解毒作用を拒否したのだろうということで、ダイエットは継続することになった。ウォーキングができないのは残念だが、そのぶん筋トレを増やすしかない。スクワットと腕立て伏せの回数を増やすことにした。
二週間が経過して、ようやく終息した。何粒のアレグラを飲んだことだろう。アレグラアレルギーが出るんじゃないかと心配したほど朝と晩に飲んでいたが、それも終わり。通常運転に戻った。酒のほうはあまりひとりで飲みたいわけじゃないので、これまた通常運転、つまり今日はどうしても飲みたい気分だなと思う日以外は飲まない生活に戻る。
大事なことは幸せに生きることである。幸せの必要アイテムはもろもろあろうが、最重要要素に健康が挙げられる。こんなちょっとした斑点でも気分はあまりよろしくない。神様がきっと私に「今回はこのへんにしといたるけど、舐めてるとそのうちエライ目に遭わせるで」と信号を送られたのだろう。体は決して無理せず、気持ちを安定させ、やりたいことをやってストレスフリーに生きよう。神様の気分を害さないように気を付けながら。
木村達哉
追記
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