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学校だからこその英語教育

2024.08.09(金) 09:00

8月9日。アメリカが長崎に原爆ファットマンを落とした日である。平たんな広島市街と違って、長崎市は起伏に富んだ地形なので、広島ほど被害は大きくなかったと言われている。が、それはあくまでも相対的な話であって、約7万人から8万人が命を落とすことになった。残念ながら、式典にはアメリカ駐日大使は来なかったと報じられている。

それに関してはメルマガに書かせてもらったのでここには書かない。ただやはり、殺された側としては、加害者たるアメリカにだけは参加してほしかったというのが、特に長崎市民の気持ちではないだろうかと私は思う。

さて、明日は広島で「夏は広島」セミナーが開催される。事前に参加者の先生方から質問をいただき、それに私が回答していくという形式である。参加者名簿を送っていただいたが、広島だけでなく、岩手、石川、大阪、福岡からも熱心な先生方がいらっしゃる。質問は多岐にわたり、即答が難しいものも含まれている。

学校だからこその英語教育って何なんでしょうという質問がある。予備校でも学校でも生徒たちの力を向上させることが教員の役割であるのは言うまでもないだろう。これは伝統的な海外の教育文献でも「生徒の力を伸ばすのが優れた教員」という論文が数多いことからもわかる。

それでも大学に入るためだけの英語力というのでは如何なものか。対策的な勉強になり、そりゃそういうのが好きな人たちにはいいのだろうけれども、私のようにテストが嫌いで、むしろ英語が聞けたり話せたりできるようになりたいと思いながら学んできた人間もけっこう多いように思う。考えたことを自由に英語で話せたらきっと楽しい。

学校だからこそ機械的に模試や検査のために英語を勉強するのではなく、日本の歴史や文化を海外の人たちに英語で説明できるような授業ができればと願う。今日は長崎、6日は広島だったけれども、日本語でも説明できる生徒がどれぐらいいるんだろう。まずは日本語で、それができたのであれば英語で、正しく説明できる人を育てたい。

明日の広島ではそういう話も含め、数多くの質問にお答えさせていただこう。

木村達哉

追記
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