8月11日。夏は広島セミナーの余韻を楽しみながら東京に移動し、今日は英語教師塾を開催した。学校の垣根をとっぱらった研究授業大会である。授業担当の先生方は自分から授業をやりたいと申し出た勇者たちである。70名の先生方や教育系企業の猛者たちの前で授業をするのだから緊張するのには違いないのだが、普段どおりの授業をしてほしいと申し上げた。

著名な先生が登壇する研修会などでは「特別な授業」を見せられがちである。が、こちらが見たいのはそういう授業ではない。その先生だからできる授業、今日だからできる授業を見たってクソの役にも立たない。誰にでもできる授業、簡単な準備でできる持続可能な授業こそ大切なのである。

国公立大学二次試験レベルのリーディング、中学１年生の文法、高２レベルのリーディングなど、５種類の授業を拝見し、参加された先生方はおそらく、自分ならどういう授業をするかなと考えたはずだ。授業担当の先生方は分析会で指摘された点に対して、嬉しかったり悔しかったりしたはずだ。

その点で、授業をされた先生方も生徒役の先生方も、有意義な勉強会になったに違いない。約半数の先生方が懇親会にも参加されたが、早く授業がしたくなったとおっしゃる先生方もいらした。

会の最後に申し上げたこと。SNSなどで「こういうセミナーに参加してきました」と書いてイイネをもらうのが目的ではなく、授業が上手くなることが目的です。どうぞ生徒たちにとっていい授業をする先生になってください。そのためにこの英語教師塾は19年間も続けているのです、と。

先生方は真剣な表情で頷いておられた。中心的に動いてくれた高木先生（聖光学院中学校高等学校）には心より感謝するとともに、また来年以降も続けていきたいという気持ちが強い。次は授業をしたいと言った先生方、今のお気持ちを大切にして、来年はみんなの前で授業をし、悪い点を指摘してもらってください。

木村達哉拝

追記
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