8月26日。起きたら英語の新聞をパソコンで読むのが日課になっている。自分のFacebookやX(Twitter)に英語表現を貼り付けながら、私自身も忘れないようにしている。誰かに読んでもらってイイネをいただくためのSNSというよりもむしろ備忘録として活用しているが、こういう使い方も悪くはないだろう。
英語のプロとは言っても知らない表現は山のようにある。そりゃあ、英語ネイティブだってご存じない英語表現がたくさんあるのだから我々が知らなくても決して恥じることはない。恥じるとすれば、知らないくせに覚えようとしない姿勢のほうだ。
ずいぶん前にあるアメリカ人と話していたとき、彼が受験用の熟語集にも載っているような基本表現をご存じなかった。あれ、これ知らない?と聞くと、そんなのあるんだ、知らないわと笑っておられた。日本人でも「糊口をしのぐ」や「時間を持て余す」などの意味を日本語で説明できない人だっておられる。ネイティブだから知っているはずだという思い込みは間違いである。
熱いコーヒーをすすりながらBBCやCNNを開き、ヘッドライン(大きい見出し)に目をすべらせる。読みたい記事だけを開き、ざっくりと意味をとる。読み終わったら知らなかった語句を英辞郎や電子辞書で調べる。載っていない表現もあるからChatGPTやGeminiを立ち上げる。
自分なりの理解と和訳が終わったら、次はそれを自分の口で(つまり英語で)話せるかどうかをやってみる。言えない箇所だけ音読を小さい声で何度も繰り返す。
そういうことをしながら海外の情報および英語表現を毎日手に入れる。続けているうちにアメリカをはじめとするさまざまな国の情報を知ることができるうえに、それまで知らなかった英語の語句を脳に叩き込めるのである。毎日すべての記事をチェックすることなど不可能だが、興味のわいたものだけでもやってみると英字新聞を読む楽しみが味わえるというものである。
木村達哉
追記
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