8月29日。昨日のうちに村上市に移動し、今日は県立村上中等教育学校を訪問した。日本海沿いの瀬波温泉に男二人で同じ部屋に泊まったのだけれども、まあなんとも見事な夕焼けで、太ったおっさん二人で見るにはもったいないと感じられた。同じことをアルク植元君も考えていたに違いない。
宿泊したビューホテルからは車で5分ほどのところに村上中等教育学校はある。高2生徒たちを対象に2コマの講演。まずは人生について、学びについて、大学について。私も大した受験生ではなかったし、勉強も学校もあまり好きではなかったけれども阿呆のまま死にたくはなかったし、貧乏から脱却しなければならなかったこともあって、英語と日本語の勉強をした。
数学とか理科は今も阿呆のままだけれども、それで直接的に困ったことはない。もしかしたら生徒たちの中にも、日本語はそれなりにできるんだけど英語がなぁとか、英語は得意なんだけど数学がなぁとか、苦手な教科や科目に頭を痛めている人がおられるかもしれないが、そんなことは気にする必要などないのである。そういう話をした。
2コマ目は英語の成績の上げ方についてお話し申し上げた。外国語などは知識量と勉強に費やした時間の総量がほとんどすべてである。特殊な勉強法があるわけではない。知らないと思う音や表現は徹底的に頭に放り込んだうえで、年間に多少はさぼったとしても300日ぐらいは英語の勉強をしたい。それがぎりぎりのラインではないだろうか。
英語の勉強に関してはそういう話をした。もちろん語彙の覚え方、文法の勉強の仕方、英作文の考え方などについては具体的に授業形式でお話をした。
生徒たちはGakkenの『3ステップスピーキングドリル』、アルクの『ユメリー』、数研出版の『5ステージ英文法完成』を使っているそうで、私が前に立っただけで嬉しそうにしていた。駐車場に車を停めて事務室に入ろうとしたら校舎の窓から手を振っている生徒たちもいて、非常に和やかな雰囲気で講演を進めることになった。感謝申し上げたい。
講演後は許す限り、生徒たちの本にサインをさせてもらった。忘れてきた生徒にはノートに大きく書いてやった。嬉しそうにしている生徒たちを見て、台風に邪魔されなくてよかったなと本当に思った。昨日の柏崎翔洋中等教育学校にしても、この村上中等教育学校にしても、生徒たちは目をきらきらさせて私の話を聞いていた。彼ら彼女らの目を濁らせてはならない。
とても気持ちの良い二日間だった。新潟セミナーにおいでくださった高野先生と高松先生がつないでくださったご縁をこれからも大切にしていきたい。帰ったらさっそくお礼状を書こう。
木村達哉
追記
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