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タブレットをもっと使えと言われましても

2024.09.04(水) 10:10

9月4日。7日(土曜日)は大阪で「情報科×英語科のトークイベント」に登壇する。お相手は大妻高校のICTコーディネーターである加藤悦雄先生。すでにかなり多くの方々からお申込みと事前質問を頂戴している。今日はイベントのための資料を作成する日となった。詳細はこちら

GIGAスクール構想で学校はタブレットを導入した。この「導入した」と「使わねばならない」が別物であるのは言うまでもない。例えば、電子辞書を生徒たちが購入したからといって授業で必ず使わねばならないわけではない。必要なときにだけ指導者が「では電子辞書を出して」と指示すればいいのである。タブレットも同じ。

だが、なんと驚いたことに「タブレットを導入したのだからもっと使え」という貧乏くさい指示を管理職がする学校もあるらしい。それぞれの授業の管理者は授業をする教員である。校長や教頭などの管理職ではない。タブレットが必要なら使えばいいし、この授業では不必要だなと思えば紙と黒板で従来どおりに授業をすればいい。すべては授業をする教員が決める。

私などは授業中に集中してほしくて、授業中にペットボトルの水やお茶を飲むことを許可していたが、駄目だという先生方もおられた。それぞれのルールは教員が決めればいいのである。水やお茶がどうして駄目なのか、私には理解できないけれど、生徒たちが集中するために必要なのであればそれぐらい構わない。途中で飲むことで脳がすっきりするならそのほうがベターではないか。

再度書くけれど、授業の管理者は授業担当の教員である。それぞれの教員がルールを決めればいいのだ。そりゃ、煙草を吸っていいぞなどと言うのはそもそもの規則に反するのだから駄目に決まっているのだけれど、そうでないならベターな学習環境を作り出すのは大人の仕事だと考える。

タブレットも然り。なにをどう使うかは授業者が決めればよいのだ。教員が子どものように、これはいいですか、あれはどうですかと管理職の顔色を伺ってばかりいる非主体的な学校では生徒があくびをするのも当然である。確固たる信念とメソッドを持った強い指導者だけが、学習者の成績を上げられるのである。

木村達哉

追記
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