9月5日。Happy Birthday to SAKURA!さくらが7歳になった。7年前の12月、拙宅の近くにあったペットショップに足を運んだところ、えらい可愛い顔をしたトイプードルが売られていた。生体販売に反対の向きもあるだろうが、私が子どものときと違って犬と触れ合える場所は、少なくとも拙宅の近所にはここしかなかったのである。
実は神戸どうぶつ王国に行きたかったのだけれど、当日は雨天で行けず、ペットショップを選んだのだからそもそも買うつもりは毛頭なかった。灘校教員だったこともあり、自分で世話をすることができるとも思えなかった。責任を持って飼えないのに連れて帰ることなどできるはずがない。
なのだけれども、どうにも可愛い顔つきだったので印象に強く残った。一週間ほど経って同店を訪れた。犬と会話をする能力が備わっているわけではないが、じっと見つめ合っていると「連れて帰ってくれへんかなぁ」と言われているような気がした。が、またその日は手ぶらで帰宅した。
数日が経って、また同店に足を運んだ。そのときはすでに気持ちを決めていた。まだ売れていなかったら連れて帰ろう。そう思っていたのである。私が近づくと、小さなケージの中でぴこぴこと尻尾を振っている。店員さんに声をかけ、その1時間後には拙宅のリビングにいた。それがさくらである。
子どもの頃、奈良の田舎で常に動物や虫たちと一緒にいた。文鳥やセキセイインコやニワトリ、鮒や鯉、クワガタやカブトムシ、ミズカマキリやゲンゴロウ。ウナギやミミズを飼っていたこともある。最初の犬は、当時珍しくなかった野良犬を勝手に連れて帰った。太郎と名づけて可愛がった。親は何も言わなかった。
大学で生物を勉強するという選択肢もあったのだけれど、「生き物」は好きなのに「生物」となるとこんなにも面白くないんだなと、メンデルの法則を学ぶ授業で強く思い、英語に流れた。が、今でも生き物は大好きで、講演やらセミナーやらに呼んでいただけなくなったら犬は増やしたいし、鳥や魚も飼いたい。なんならカピバラやヤギなどを飼うのもいいななんて思っている。
さくらが7歳になった。いつまでも元気でいてほしいなと思うが、それはお互い様というものであろう。私も健康に注意して、いつまでも笑顔で生きたい。
木村達哉
追記
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