9月7日。大阪は本町でセミナーを開催したところ、コロナ前よりも随分多い70名もの方々がおいでくださった。学校だけでなく塾を経営されている方も。AIと英語指導がメイントピックのセミナーだったが、関心のある向きが多かったのだろう。AIを使ってどう英文を作るか、そもそもAIは信用していいのか、2026年の第二次GIGAスクール構想はどうなるのかなど、さまざまな視点でお話し申し上げた。
終了後は「『ユメタン』をやっと採用できました」「新しい『まるまる』が出るのを楽しみにしています」など、いろんなお声がけをいただき、嬉しく思っている。また、ようやく買えましたと、会場のブースで私の絵本を買ってくださった方々にはその場でサインをさせていただいた。
笑顔、笑顔、笑顔。
対面のセミナーやイベントはいいものだなぁと改めて感じ入るところとなった。ご参加くださった皆さんには感謝申し上げたい。お役に立てば幸甚の至りである。
懇親会もおおいに盛り上がったのだけれど、人生の先輩方がいらっしゃったこともあり、話が年金の額になった。年金は二か月に一度受け取ることになるが、月当たりの額が20万円というA先生がおられ、その横に座っているB先生は月額15万円ということであった。
なんで40年も働いてきたのに先生より月額5万も低いの?と叫ぶB先生。知らんがなとA先生。お二人とも公立高校でずっと働いてこられた超ベテランである。でも年々減っていってることを考えれば僕なんかはもっと少ないんやろうなと私。
先日、拙宅のエアコンとIHのコンロが壊れたので新しくしたのだけれど、ふたつ合わせればA先生の年金2か月分が吹っ飛んだことになるんやなと私が言うと場が暗くなった。A先生もB先生もまだまだ現役で働いておられるが、年金を受け取りながらいったい何歳まで働かれるのだろう。
ある先生は約2000万円の退職金が3年ほどでなくなったから65歳になっても働き続けないとあかんとおっしゃった。なんだかセミナーそのものは楽しかったし、懇親会もB先生が大騒ぎするものだから盛り上がったのだけれど、貯金がたくさんないと人生はきついっていうことやなぁなんて会話があちこちで交わされることになった。
ICTと英語教育の話をしたあとは、年金と貯金や税金の話で暗くなる一日となった。いずれにしてもいろいろと考える機会となったのは間違いない。
木村達哉
追記
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