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沖縄で書を習う

2024.09.13(金) 10:00

9月13日。毎月沖縄に戻ってきてはあちこちに行ってはどなたかにお会いしたり、宮沢和史さんと平田大一さんが中心になって活動されている「くるちの杜100年プロジェクト」に参加したりしている。沖縄と言えば青い海をイメージされる向きも多いと思うが、ほとんど海には入らない。

今日からしばらく沖縄である。明後日はくるちの杜での活動に参加する。えらそうに書いているが、第3日曜日に講演を依頼されることがあって、せっかく沖縄にいるのに参加できないこともある。今回は久しぶりに読谷村座喜味城跡で草刈りをすることになる。台風が心配だったが、どうやらそれたようだ。

意外に思うかもしれないが、沖縄には書道教室がたくさんあり、子どもから大人まで多くの方々が書を勉強しておられる。私はコザと八重瀬で教室を開いておられる書道家の我部天心先生のお世話になり、可能な限りは教室に足を運ぶようにしている。お世話になりと書いたが、今ではすっかり飲み友達である。

人は生きている間にいろんな勉強をする。年齢を重ねたとき、勉強の積み重ねが顔つきと言葉遣いに出る。あまり勉強をしてこなかった人間はすぐにわかる。年寄りがえらいわけではない。若い間から読書をし、人に会い、努力をし、失敗し、それでも立ち上がりながらあきらめない人生を生きてきた年寄りと話すと重さを感じて刺激的だ。

私はまだ還暦を迎えたばかりなので、年寄りの範疇には入っていないように思うが、それでもここから10年20年経って自他共に認める年寄りになったとき、薄い人間だなと若い人たちに思われないような歳の重ね方をしないといけない。その点で、年寄りになったときに毛筆が達筆でないとどうにも不格好なように思えて、天心先生にすがっているのだ。

硬筆とチョークの人生だったから、ふわふわした毛で文字を書くのには四苦八苦しているが、なに、まだ始めたばかりである。10年後の自分はマジックではなく筆で色紙にサインしてやるぞと思いながら、練習しているのである。もっともその頃になって誰からもサインをねだられなくなっているようでは意味がないので、本業のほうも頑張らないといけないのだけれど。

木村達哉

追記
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