9月23日。今日からしばらく行方不明になるとFacebookに書いたところ、どこですかという質問の嵐が吹いてきた。あのな、行き先を言って出かけたら行方不明にならんじゃないかと返事してばかりいる。どいつもこいつも…で思い出した、アルク植元君が「この流れはドイツでしょ」と言うから、まだろくにドイツ語を話せないのに行けないわと返事を送った。
先日、清明学院高校の谷岡先生と話していたところ、彼はタイが大好きで奥様と出かけているらしい。私はタイには行ったことが一度もないが、お話をうかがっているうちにバンコクに行きたくなってきた。なにしろ行ったことのない場所には、国内外を問わず行ってみたい旅好きである。バンコクにもドイツにも行ってみたい。
旅好きと言いながら、目的地に合う合わないがあることは白状しなければならない。ニューヨークに行ったときはけっこうがっかりした。私には合わなかったんだろう。一方、ロンドンはしっくりきた。ピカデリーサーカスやオクスフォードサーカスのあのあたりは車も人もいっぱいで御免被りたいが、なんといってもハイドパークやリージェンツパークは素晴らしい。
パリは安いものも高いものも美味しくなかったのでがっかりしたが、タヒチは安いものばかりだったが極めて満足した。パリには、パリに行ってきました!とインスタに写真をアップするために行くならまだしも、ルーブル美術館以外にはあまり価値を見出せず、ここは合わないんだなと思いながらシャルルドゴール空港を後にした。
日本でも「ここは合う!」と感じられる場所はたくさんある。関西は言うに及ばずだが、札幌、山形、新庄、弘前、福島、会津、新潟、静岡、山梨、金沢、広島、福山、岡山、萩、博多、天神、熊本、阿蘇、鹿児島、長崎、五島、壱岐、高知、松山、さぬき、与論、宜野湾、石垣、西表、波照間、慶良間…ああだめだ!書き出すときりがない!なにもしなくていいからじっと街を見ていたいと思う場所だらけである。ここは合わないかもしれないなという場所もある。東京がそうだ。しかし、それでも浅草は面白い。
明日から出かける場所は以前行ったことが一度だけある。そのときはあまりゆっくりできなかったものだから、今回はじっくりまったりのんびり、街と人を見てみたいなと思っている。年に一回や二回はスマホの電源を完全に落とす一週間があっていい。パソコンは執筆用に持っていくけれども果たして仕事をする気になるかどうか。
木村達哉
追記
メールマガジン「KIMUTATSU JOURNAL」を火木土の週3通無料配信しています。読みたいという方はこちらからご登録ください。英語勉強法について、成績向上のメソッドについて、いろいろと書いています。家庭や学校、会社での会話や、学校や塾の先生方は授業での余談にお使いください。