10月5日。昨日の日記にも書いたが、野田学園中学校高等学校で授業と講演を行った。授業は特別進学コースの高1生と高2生が対象で、英語の成績を上げるための勉強法について説明申し上げた。午後からはオープンスクールがあり、来年受験予定の中3生とその保護者、そして市民の方々が多数来校されていたが、その方々に向けてお話し申し上げた。
英語の成績を上げるのは、もう何度も書いているけれども、数学や物理に比べればさほど難しくはない。なぜ苦手なのかを考えて分析すれば勉強すべきことなど見えてくる。中学時代にサボったのであれば中学からやり直すしかないが、それにしたってどこでサボったのかを調べれば、やるべき教材はおのずと決まる。
動詞の活動を覚えていないのであれば中1から中2にかけてサボってしまったのがわかる。不定詞や仮定法がわからないのであれば中3から高1だろう。語彙力が不足しているというのであれば、これと決めた単語集を併用しながら多読することが肝要だ。リスニング力が低いのは語彙力と音読量の不足である。
一般の方々への講演では、演題が「これからの英語学習」となっていたので、少子化で日本が縮小していくなかで、そしてAIの精度がどんどん高くなっていくなかで、四択や下線部訳や英検〇級などにはまったく意味がないことを理解しておかないといけないというお話をした。
重要なのは、どう生きるかである。英語が要るのか要らないのか。数学はどうなのか。しっかりと人生を俯瞰し、なにを勉強するのかを考えることだ。英語に関して言えば、読み書きに関してはAIがかなりの部分で担当してくれるが、話す聞くに関しては自分でなんとかするしかない。まさか英語で誰かと研究したりビジネスをしたりする際にポケトークやGoogle翻訳を使うわけにはいくまい。
野田学園中学校高等学校の学校パンフレットを開いて読んでいたら私の写真が使われていた。こういう形でもお役に立つのであれば肖像権だのなんだのとうるさいことは言わない。私の著作を使って学んでいる子どもたちが笑顔になれるよう、こんな還暦爺でもお役に立つのであれば使っていただきたく思う。
お世話になった先生方、特に清水校長先生と中村先生にはお礼申し上げたい。来年もお願いしますとおっしゃっていたので楽しみにしておこう。
木村達哉
追記
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