10月6日。野田学園から帰宅し、また執筆執筆執筆ゴルフ執筆執筆ゴルフな生活に戻った。ゴルフは趣味だが全力である。カシオ所属の石川遼選手からいつ対戦を申し込まれてもいいように努力を続けている。なんでやねんというツッコミが聞こえてくるが、『ユメタン』や『ユメジュク』がカシオのex-wordに搭載されているのだ。万一のご縁もあろう。
講演で日本大学高校を訪問したことがある。当時の校長先生が、部活動ばかりしていて教科の勉強をしない生徒は、自分が大事にしているその部活動でも大した成果を残すことができないものだというお話をされたのが印象的だった。この部分は努力するがあちらのほうは手を抜くというような姿勢で成功する人間などいないと仰り、膝を叩いた。
どんなことでも全力を尽くす姿勢があるからこそ、「全力で取り組む」が体質となっていく。一方で、あることで手を抜き始めると一事が万事で、本来手を抜いているはずではないことまで気が付くと全力ではなくなっている。オリックスの監督が「慣れ」に堕ちたチームを救うために退任を発表した際のコメントにもそれが読める。
がんばりますとか全力で取り組みますとか人は言うけれど、どの程度がんばっているのだろうといつも思う。言葉ではそう言ってはいるけれど、次の瞬間に背中を丸めてスマホを気にしているようなことになっていないか、甘えに堕ちることなく自分を律しているか、常日頃から「全力で」を習慣づけていなければなるまい。
そうは言ってもとおっしゃる気持ちもわかる。が、我々は有限の時間を刹那的に生きる存在である。そのうちこの世から消えるにしても、せめてなにかを遺そう、なにかを為そうとするのであれば、ちょっとぐらいはいいだろうという姿勢をどこまで排除できるかは人生の大きなテーマであると考える。
学生時代の私はむしろ何も全力ではなかった。後悔する気持ちが大きいからこそ、今はどんなことにも一生懸命でありたい。仕事であれ、講演であれ、趣味であれ、周囲から呆れられるほど全力でありたい。類は友を呼ぶ。全力で生きる人たちが周囲を囲ってくれる。それがまた心地いい。
木村達哉
追記
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