10月11日。暑いのだか涼しいのだかよくわからない気候。エアコン(我々の世代はついクーラーと言ってしまう)をつけるとなんとなく寒い気がするし、かといって切ると空気が動かなくてむっとする。特にこちとら膝のうえに体温38℃以上もある生き物を乗せているので、なにかにつけて暑い暑いと声に出してしまうのは良くない。
今日は三省堂から私の93作目となる新刊が届いた。『まるまる反復英文法総復習BOOK(基礎)』。メルマガなりSNSなりでそれなりに内容を書かせていただいているのでブログには書かないが、英文法と英単語(身のまわりの)の力を涵養してほしくて作ったワークブックである。ワークブックというと軽そうに聞こえるが、かなりタフで、やれば必ず英語力の基礎力が身につくはずだ。
編集のTさんからこの2冊が送られてきたので、さっそく午後から読書タイム。学校と塾の採用本にしてはこの著者は必要最小限の文法をしっかり解説しているよね、使っている語彙がいいよね、確認テストとシャッフルテストがしつこくて忘れにくい工夫がなされているよね等などと独り言ちながらページを繰っていった。
この本には動画がついている。指導者向けと生徒向けの動画があり、それぞれ「本書への想い」とか「構成について」とかいった動画が何本かずつQRコードから視聴できるようになっている。さっそく自分のチャンネルでアップしたので(こちら)関心のある方はぜひご覧いただきたく思う。
英語が苦手という人は多いが、苦手なのではなくて算数でいうなら九九にあたる部分を覚えていないだけで、そこさえちゃんとやればきっと進研模試で偏差値60を切ることはない。実際、私が若い頃に教えていた学校の生徒たちは偏差値40台が大半だったが、教科書を粛々と進めるのではなく、単語と文法を英語が嫌いになるぐらいに反復しているうちに伸びてきた。
具体的に言えば、東大や京大に合格する生徒たちまで出てきた。外国語なんてそんなものである。多読は大事だし、多聴や多話や多書も大事だけれど、そもそも単語を知らずルールを知らずではどうしようもない。
英語が苦手という生徒たちに本書をお役立ていただければ嬉しく思う。あちらこちらにあるコラムも含めて、まずは読んでいってほしい。間違っても「解いて提出したらハイおしまい」というようなことのないよう生徒たちにはお願いしたい。そんな姿勢では全く外国語のチカラなど身につかないのはおそらく本人もよくわかっているのではないか。
木村達哉
追記
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